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『ナニカアル』を読む

『OUT』『グロテスク』『東京島』など、わりと面白く読んだものが多いので、桐野夏生さんの作品は楽しみにしています。

今回読んだのは、女流作家・林芙美子を描いた『ナニカアル』。

ナニカアル Book ナニカアル

著者:桐野 夏生
販売元:新潮社
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戦時に新聞社の報道班員としてジャワやボルネオに赴いたときの話が中心です。当時の芙美子になりきって、桐野さんがつぶやいているような書き口調です。

オビにある、年下の男性とのW不倫の話も、まあ、あるにはあるんですけど、その部分を期待して読むと、前半は特に、期待はずれになるでしょう。

戦時下の植民地へ赴いた(徴用された?)作家の立場を読むつもりで読んだほうが、いいかもしれません。

最初と最後に、書簡形式で淡々と綴られた部分が、その間にはさまれている物語部分を盛り上げているように思います。

ワクワクするほど面白いかと聞かれたら、ううむ、、、です。

最後に記されている、参考文献の数々…。桐野さんの林芙美子を調べる情熱はスゴイと思いました。

このタイトル、「ナニカアル」。小説の中にはほんのちょっとしかでてこない言葉ですが、桐野さん自信が、自分の中で、林芙美子に対して「ナニカアル」と思ったのでしょう。

個人的に…。「夫のいる女性の不倫」が、どうも生理的に受け付けないんですよね…。さらに小説の中の林芙美子は、寂しさから別の男性とも一時的な関係を持つんですよ~。

なんかねえ、相手はさておき、自分のことは自分で自由になることなんだから、どっちかに決めろよ! といいたいんです。

私がこの作品に思いいれできなかったのは、小説内の林芙美子の気持ちに共感できなかったことが大きいと思います。

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