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『沈まぬ太陽』

この夏休みに読んだ本です。10月24日から映画が公開されますね。主演は渡辺謙さん。

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫) Book 沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)

著者:山崎 豊子
販売元:新潮社
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フランス往復の飛行機の中で読んで、ドキドキしました。

アフリカ篇では、「正義をつらぬく」ということを考えさせられます。私も組合の執行委員をしたことがあるので、「正義をうったえて、中東やアフリカに転々と赴任させられる」みたいなことに憤りを感じます。
ただ、あまりにまっすぐで、もし主人公の家族だったら、「いい加減に妥協もしてほしい」と思うかもしれません。

続いて御巣鷹山篇。これはつらい。涙がでました。あの日航機事故をフィクションとして描いていますが、たぶん、山崎豊子という元ジャーナリストの書いた文章ですので、かなりノンフィクションに近いものだと思われます。実際、かなりの方を取材して書いたもののようです。

映画ではこの御巣鷹山の状況をセットで再現しているようですが、おそらく、原作のほうが残酷な、つらい表現がいっぱいあります。特に遺体を確認する部分。「部分遺体」の確認場面、部分遺体を棺に納める際に遺族への配慮から、包帯などで足りない部位を補完した看護婦の話、などとてもリアルです。

会長室篇では、NAL(国民航空)の再生のために努力する姿と、それに立ちはだかる壁や、利権追求の不正行為などが描かれています。これもねえ、ホントの話じゃないことはたくさん書かれているとは思いますが、とてもとても憤りを感じますよ。

そんな折、本家JALの問題がいろいろ浮上しています。『沈まぬ太陽』のすべてがJALがモデルというわけではないけれど、考えるための材料はたくさんあります。

壮大ではありますが、山崎豊子らしい、ストーリーに山をいくつも持っている話です。(『白い巨塔』も、教授選、誤診、裁判、ガンといった、おおきな山が次々きますよね)。

映画も期待していますが、まだ読んだことのない人は、一度ぜひ、読んでみてほしいです。とくに、日航機墜落事故についての記憶のある年代の人に。

長いとはいえ、すぐに夢中になって、気がつくとあっという間に読めます。

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コメント

「沈まぬ太陽」は続編が出版されるたびに買って、リアルタイムで読んでいました。そして今日、映画を見に行って来ました。さすがにあの長編を映画サイズに納めるには、難しいとは思いますが、映画もかなり見応えがありました。また原作を最初から読んでみようと思います。

投稿: まさみ | 2009年11月 4日 (水) 20:27

私は映画はまだ見ていません。3時間以上かかるので、なかなか時間がとれなくて。
でも必ずみます!

投稿: マリコ | 2009年11月 5日 (木) 09:20

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