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『ゴールデンスランバー』を読む

正月のヒマにまかせて、2008年最も話題となった本、伊坂幸太郎の『ゴールデンスランバー』を読みました。

ゴールデンスランバー Book ゴールデンスランバー

著者:伊坂 幸太郎
販売元:新潮社
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基本的に逃亡ストーリーです。ドキドキします。

あるとき、あなたが「首相を暗殺した犯人」として顔をさらられて報道されたらどうします? 身に覚えのない疑いがかかり、しかも、不利な証拠や証言が次々と報道されて…。

ケネディ暗殺事件で犯人とされたオズワルド。そのオズワルドもなにものかに殺され、真実は未だなぞですよね。

というわけで、「もしかして、自分、オズワルドにされちゃうわけ??」となったとき、自分ならどうするか。誰に頼るのか、どんなアイデアで逃げ切るのか、いや、真実は明らかにできるのか??

自分が主人公になったつもりで、読み進めると面白いです。

伊坂氏の作品のなかでも、よりアップテンポな作品。でも大学時代のサークル仲間とのエピソードがフラッシュバック的に使われたり、ストーリーの途中で数年後の様子をはさみこんだりと、構成も凝っています。書き下ろしならでは、というところでしょうか。

主人公が微妙にヘタレなのにヒーローなところもいいですね。マッチョじゃないけど、部分的に強い。面白い設定です。なんだか顔の想像ができちゃうんですよね。

また、主人公のかつての恋人が素敵な女性。別の男性と結婚し、女の子の母となっている人ですが、カッコいいです。未練とか同情とかでなく、友情でもない、別の気持ちが彼女を動かしていて、それがなにかはわからないけれど……なんとなく、女性ならわかるかもしれないですね。

あ、ここまで書いてふと思い浮かんだのですが……。これ、高橋留美子っぽいんだよなあ、うまく言えないですが。浮かぶ映像がそうなっちゃうんだよね。

5分の4くらい読んだところで、何も解決していなくて、ここから先、どうなるの?と思いつつ読みましたが、きちんと着地します。

多少、都合がよかったり、偶然が重なったり、首相暗殺が軽いタッチだったりするのは、そこはそれ、娯楽小説だから。ねっ!

でも読んで損はないですよ~。前半のまったり感を抜ければ、スリルが楽しい逃亡生活が待っています(笑)。

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