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『告白』を読む

いや~、早く読めばよかった。っていうか、読む始めると数時間で読めちゃうんだけどね。

とても新人とは思えない作家ですね。「告白もしくは手記形式」で語られる、事件にまつわる人々のそれぞれの立場からのモノローグ。

告白 Book 告白

著者:湊 かなえ
販売元:双葉社
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シングルマザーの女性教師の告白から始ります。終業式の日、「自分の娘は死んだのではなくこのクラスのAとBに殺されたのです…」という、事件の解明の告白。

悲しみに耐える母、そして犯人の教師というふたつの顔をもつ女性の、淡々とした告白。しかしその章の最後には、ゾクッとする告白がありました。静かな恐怖感があります。

ほか、少年A、B、その友人の女子生徒、Aの母親など、それぞれの「目線」で告白がありますが、これがなんともすごい。人間の思惑のすれ違いを、見事に描いています。

誰が加害者で誰が被害者なのか、「目線」ひとつでいろいろかわります。

もしかしたら今後、裁判員制度が適用されるわけですが、そのときには、こういうさまざまな「告白」を総合的にジャッジしなければならないのかもしれませんね。

とにかく3時間くらいで読めますので、一度読んでみてほしいです。昨日の伊坂さんの『ゴールデンスランバー』もすごく面白かったけど、『告白』のほうが、ストレートに入っていきやすいです。わかりやすいです。誰にでも面白いと思ってもらえる作品なんじゃないかな。

ただね、読後感は暗いですよ。くら~~い。救いがないかもしれないな。私はヘイキだけどね。むしろその残酷な感じがいまどきかなと思いました。

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