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「インターセックス」を読む

朝日新聞の書評でもとりあげられていた「インターセックス」、ちょっと前に友人から借りていて、ちょうど読んでいたところでした。

インターセックス インターセックス

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インターセックスという言葉、知っていましたか? 染色体XXもしくはXYと体の形状が、「男性もしくは女性」という2つに納まらない、そういう性別です。

性同一障害とは違うし、同性愛者でもないです。男女、という2元的な振り分けに属さない性……。半陰陽とかという表現もされています。男性の体の特徴も、女性の体の特徴も両方をもっていたりしますが、どちらも生殖的機能を果たさないからだだったり。

そういう人が生まれる割合は思っているよりも多いようで、びっくりしました。

本の主題はふたつありました。まずはインターセックスに対する説明や、主人公の考えを借りた(おそらくですが)著者の考え方。

例えば。あなたに赤ちゃんが生まれたとします。男性器にしては小さいものがついていて、女性器にしては途中でふさがってしまっているものがついている……。染色体としては男性タイプにちかい……。そういうとき、あなたはどうしますか? 私は本を読み始めたときは、「それは赤ちゃんのうちに、悩まないように女性のほうの体に合わせて手術を行うほうがよいだろう」と考えてしまいました。

でも本を読みすすめると、そのことにギモンを感じてしまうのです。子供のころから形成手術を何度も受けることが、その子にとってよいのでしょうか。思春期になり、その傷跡に苦しんだり、心と体のギャップに苦しんだりするかもしれないです……。どちらかに決めてあげたほうがいい、と考えるのは子供のためでなく、「親が、自分自身がスッキリしたいだけ」かもしれないです。考えさせられますね。

さて、もうひとつの主題。それは病院を舞台におきるナゾの死の解明。個性的なキャラクターが登場するミステリーです。

私としては……。今回は殺人事件はなくてもよかったんじゃないの?と(笑)。犯人さがしはどうでもいいんですもの。むしろ、インターセックスというものについて、もっと半ノンフィクション的に読みたかったなあ。

分厚い感じですが、あっという間に読めます。知っておいたほうがいいことや考える材料が多々ありますのでぜひ、読んでみてほしいですね。

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コメント

おもしろそうですね。
でもちょっとこわい感じも。
昔、著者のエンブリオという小説を読んだことがあるのですが、あれにもいろいろ考えさせられました。ちょっと気持ちが悪かったりもしました。

投稿: ちは | 2008年10月 9日 (木) 11:10

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