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オペラ「トリスタンとイゾルデ」

某会社からの招待で、オーチャードホールで開催されている「パリ国立オペラ トリスタンとイゾルデ」の観劇。

人生、3度目のオペラですが、招待だけあって、すんごくいい席。お値段もビックリ。昨夜はその某会社のパーティがあり、指揮者や出演者もチラリとみかけてはいたのですが、やはり今日、その人たちを舞台で見て、その迫力に圧倒されました。
 オケピやステージの上での「ホンモノな人」ってのは、ほんとにすごいものですね。

トリスタンとイゾルデ、有名なワーグナーの楽劇です。ストーリーの出展は、私がフランス文学科の学生のころに「トリスタン エ イズー」というフランス語読みで習った記憶があります。要は、ちょっとトロイの木馬くさい(妻の略奪あたりが)、ロミオとジュリエット(ひきさかれたり、誤解で悲劇になるあたり)。あ、あんまりわかんない? すみません。

本来オペラって「これでもかというほど豪華な総合芸術」ではありますが、今回のは違いました。とにかく斬新。新しいです。実力ある演者がそろっているので、正直、「ヘンに工夫しなくていいからフツウにクラシカルなすばらしさを楽しみたい」と思っていたのですが、なんだか演出がすごいことになっていました。

ハデというのではなく、むしろ、演技や衣装はそぎ落とした感じ。万が一、歌う人がヘタな演者だったらヒサンになるくらいのシンプル&アバンギャルドな演出でした。舞台装置もほとんどない空間で、衣装もMUJIみたいな服(ごめんなさい)。そのステージには大きなスクリーンが貼られていて、そこにさまざまなイメージビデオが流れるのです。イメージには男女の裸体(局部もバッチリうつっています)なんかもでてきたりして、しばしとまどう、観客。スクリーンにうつるのは、歌っている演者とはちがうキャストです。

オペラ歌手って太っていたり、若くなかったりするじゃない? だけれど衣装や歌の実力でそれ風に役にしちゃうものですよね。今回はそういうところはあえておざなりだから、姫の役の人は姫には見えないし、衣装もシンプルすぎてどうしても「姫度」が足りなかった。まあそれが狙いなんでしょうけれど。

でも、ステージでは姫に見えない姫が朗々と歌っているのに、そのバックスクリーンには「姫」を象徴する別の女優がでてきて動くわけで、なんだかちょっと軽くイメージの収集がつけにくかったです。

姫はまだよかったんだけど、トリスタンが……。ほら、ヒーロー的な役なのに、MUJIっぽいニットとかきてて、白髪の太ったおじさんが演じているわけでしょ? そのトリスタンが刺されて臥せっている様子は、介護の必要なおじいさんにしか見えなくて。なのにバックスクリーンには若い男性がカッコよく臥せっていたりするもんで、なんだかな~。

演出に関しては、おそらく賛否両論。スクリーンのイメージビデオはそれはそれで、ひとつの作品としてすばらしいものでした。オペラも全体通して、もちろんすばらしかったのですよ。本当に実力のある方々でした。一流ですね。感動してますです。ありがたや。

詳しいことは、私よりもその道によほど詳しい人が書いているので、勝手ながらリンクさせていただきます。http://www.satonao.com/archives/2008/07/post_2330.html

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