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「役にたたない日々」を読む

絵本作家・エッセイストの佐野洋子さんの著書。68歳の彼女の日々を淡々と語るわけです。ちょっとボケているかも?的な行動をとってしまった話や、友人のことを「実はこの人のこと、好きじゃなかったな」と気づく話、体調をくずした話、その体調不良中に韓流ドラマに「身をもちくずしていく」ようすなど、自分を俯瞰でみています。

役にたたない日々 Book 役にたたない日々

著者:佐野 洋子
販売元:朝日新聞出版
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ちょっと意地悪な感じのする、なんだか開き直ったような、不機嫌な書き口調が、だんだん気持ちよくなっていきます。失礼ながら、「もしおばあちゃんと一緒に暮らしていたら、こういう話をたくさん聞いたのかな」なんて思ってしまいます。

しかし、読み進めるうちに、じつは彼女は乳がんをわずらって、手術をしていて、余命としては1年と宣告されていることがわかります。ううむ、すごい。それでも、手術痕に文句をいい、抗癌剤をやめ、突然、グリーンのジャガーを買って乗ったりしています。ジャガーにのったとたん「ああ、私はこういう男を一生捜して、間に合わなかったのだ」と思うあたり、カッコいいのです。

ほか、クドカンや三谷幸喜のドラマにハマッたりしている様子も、ちょっと楽しいです。タイトルや出演者の名前はおろか、主演男優の名前が思い出せずに「主演の○○にはまった」などと、空欄のまま語り続けるようすが面白いです。(ちなみにこれは、「マイボス、マイヒーロー」の長瀬のことかと思われます)。

自分がそういう年齢になったら、どうなるのかなあ。ちょっとぐらいボケても、ちょっと意地悪で、あいかわらずハマることがあって、カッコいい人になりたい。そう思いました。

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