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紅一点論

紅一点論―アニメ・特撮・伝記のヒロイン像 Book 紅一点論―アニメ・特撮・伝記のヒロイン像

著者:斎藤 美奈子
販売元:筑摩書房
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またまた面白い本です。朝日新聞の書評などに取り上げられていて、ずっと読んでみたいなあと思っていたものです。

「男の子用の物語」(桃太郎に代表されるような、男性主人公の集団の闘争ストーリー)における女性とは? 「女の子用の物語」(魔法使いサリーから、セーラームーンまで)の差とは? アニメやマンガにおける、女の子の登場の意味とは?
作者の書き口は、ある部分、「フェミニズム」っぽくて抵抗もあるのですが、ストーリーにおける女性キャラの存在を一刀両断にする面白さがあります。「男の子の国の主人公は人類愛のために戦い、女の子の国の主人公は異性愛のために戦っている」など、時代背景とそのマンガの持てる意味を、分析していて、それが笑えるのですよ。例えば。

サリーちゃんに代表される魔法少女は、「うちの娘」的存在。父親から見た理想の娘であり、15歳未満で、いつもペット(家来)と一緒。将来の夢はお嫁さん。

モモレンジャー、森雪、アンヌ隊員に代表される紅の戦士は、「職場の花」。父親の七光り娘であり、主な仕事は通信係(電話番的)であり、影の仕事は雑用とお色気サービス。そして女友達はいない(笑)。現に森雪は、レーダーをみているようで、実は、沖田艦長がふらつくと仕事そっちのけで看病にいくぐらい、レーダー師としての仕事をしていない…など。

ほか、マンガ全体のことをいうと『宇宙戦艦ヤマト』は、旧日本軍であり、ガミラス帝国はナチスを模している。よって、ヤマトのストーリーとは「日本が勝つように書き直された第二次大戦の物語である」などなど。

いろんなアニメのメタファの分析が楽しく読めるので、「オタク心」をもった人にはおすすめです。あっという間に読めちゃいますしね。

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